アイスホッケー世界選手権 日本代表は幸先のよいスタート!

先日、4月26日よりポーランドで開催されている世界選手権Division1 GroupB 大会ですが、日本代表は幸先のよいスタートを切ったようです。
26日現地時間16時30分より行われた対セルビア戦、日本代表は序盤から圧倒的なスピードと素早い攻め上がりで相手を圧倒しました。
開始5分13秒に中屋敷選手がPPで先制点を決めると、続く6分に古橋選手が追加点、1ピり終了時には2-0で優位にゲームを進めました。
2ピりに入ると、日本代表はゴールの嵐、アメリカで活躍する平野が3点を決めるなど、合計5点の猛攻で7-0とし、ゲームを決定づけました。
3ピリにも一点を追加し、結局8-0での快勝で幸先のよいスタートを切りました。

昨日行われたもう一つの試合では、ポーランドが地元開催の意地をみせ、食い下がるエストニアを下し3-0で勝利を収めました。この大会、やはりポーランド強し、です。
ポーランドを破らないことには、上位リーグへの昇格は望めないといった状況ですね。

ところで、日本対ポーランドといえば、思い出される名勝負の一つが1983年に代々木で行われた世界選手権大会ではないでしょうか。
この世界選手権はサラエボ五輪の出場権をかけた試合でもあり、ポーランド、オーストリア、ノルウェーの内2つを倒し3位内に入ればオリンピック進出がきまるという日本にとっては35年スコーバレー大会からの連続出場の夢が掛かった悲願の試合でした。
この試合の模様を伝える記事がアイスホッケーマガジン1983年No3に載っていますので一部ご紹介します。
この試合には一万人を超える大観衆が詰めかけ、代々木特設リンクは異様な熱気に包まれていた、と記事は紹介してます。
第一ピリオドにポーランドに先制点を許した日本は、第二ピリオド、運上からのパスをゴール前の高橋が決めて同点。そして迎えた運命の第三ピリオド、ポーランドの猛攻を日本の守護神三沢GKが神がかった好セーブで防ぎ、会場からは「ミサワ、ミサワ」の大コールが響き渡りました。全選手が体を張っての守りで、なんとか引き分けに持ち込むかと思われた運命の19分8秒、試合時間あと52秒、ポーランドのハチュア選手がリバウンドをたたき、決勝ゴールを決められてしまいます。

この敗戦で日本のサラエボ5輪出場が絶望的となった試合でもありました。試合後、三沢選手はインタビューに答えて「のばしきった右足とゴールの間、15㎝のところをパックが通って
行った。」「今日は全員でよく戦った」「日本のアイスホッケーも地に落ちたわけではない」とぽつりぽつりと語ったそうです。試合後の三沢選手の様子もばっちり写ってました。

また、この試合の様子を紹介したダイジェスト版のビデオがYou Tubeに公開されていました。以下からご覧いただけると思います。

1983年ポーランド戦

今回の世界大会では、ぜひ昔年の雪辱を果たし、ポーランドを破って優勝してもらいたいと願います!!
がんばれ、日本代表!!